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大阪・高槻/摂津/茨木にある精密プレス金型設計・製作の株式会社大新製作所

品質学会にて

ISO9000番台、品質、品質と叫ばれている昨今でありますが、中小企業、特に零細企業においては、品質の重要性は認識しているものの、それを具体的に取組んでおられるところは、まだまだ少ないと思います。

それは、すぐに”売上”に結びつかないからだと思いますが、昨今の環境下の中、それが会社の質、不可価値に対する重要なファクターにありうるであろう考えのもと、
(社)日本品質管理学会
に参画し、色々と取くみ内容を、1,2ヶ月ごとに研究会のメンバーに対して報告するとうものです。

先日の私の発表内容を挙げますので、いろいろな考えのお持ちの方がおられると思いますが、一度考えていただければと思うと同時に、思うところがあれば文句でもいいので、ご意見をお聞かせ頂ければと思います。

発表内容

まえがき

弊社は、従業員人数が5人以下の、いわゆる小規模、零細企業である。昨今、ISO9***といった言葉を聴くようになり、従来以上に”品質”というものに対しての重要性、必要性が高まっている中で、弊社を含めて小規模、零細企業の多くが”品質”というものの重要性は認識しているものの、それを具体的に運営しているという感は無い。
そこで、本研究会にに参画し、ISOといった具体的な運営システムではなく、小規模な企業においても運営できるものはできないかを探る為、参加しました。

参加するにあたり

参加とほぼ同時期に、弊社は、現大阪機械技術匠振興会(通称OMTK)に属することなり、従来の近所の寄り合いではなく、もう少し範囲を広げた企業の集団で、”物づくり”、”人と人のつながり”をテーマに
した会である。
昨今の景気の状況、製造業のグローバル化、ボーダレス化、さらには最近騒がれているTPPなど、技術的に平均点の企業にとっては大変厳しい環境下にあり、そういった中、企業の”質”を高める一つの要素にならないか?とう思いで参加を行なう決意に至った。
特に、横の繋がりを多く持ち、例えばある製品を数社で担当しあって製作した場合に、品質管理システムが需要と、私個人は認識していた。

  • 製品品質の安定化
  • 企業間でのトラブルの削減
  • ユーザーに対しての安心感
  • ・・etc

OMTK

総勢、最大で40社まで会員となり(現30数社)、その中でも、これからの小規模、零細企業をどのように形作っていくのが良いのかと、真剣に取組んでおられる十数社で幹部会を作り、月に一回定期的にあつまり、色々と話をしている(お酒の席ははく、会社の一空間を借りて、お酒は無しで、まじめにディスカッションを行なっております)。

OMTKにおける品質管理

会として立ち上げる際に、会の青写真を文章化して、会の皆さんに提案した。
その中の重要テーマとして、小規模企業における品質管理をあげた。
定例会で、品質の重要性、不可価値となりうるという点等々を述べてきた。
また、各種フォーマットを作成し、頭の中にしまっておくのではなく、”具体化”をすることを提案した。
そういった取組の結果をまとめながら、本会で発表するつもりでした・・・・が。

小規模、零細企業での品質管理の具体的取り組みの難しさ

  • 日々の仕事に追われて、大げさにいえば文字一つ書く時間が無いような状態なので、何かに書く時間はない。
  • それが、お金になるのか?お金になるのであったら、実施するけど。
  • チャージで仕事を行なっている。文章化した時間は、お金とれない。誰が面倒みるのか
  • 面倒くさい。
  • 書いている間に、加工が終わる、もう一個品物ができる。そっとの方がいい。

所感

理解していただける会社も多少はあるが、ほとんどが理解を示すも、実施はやらない、やれない、やりたくないといった感じである。OMTKの会にも従業員10人以上の会社も参加されているが、そういった会社の社長と話すと、あきらかに品質に対する取組、考え方が違う(ISOを取得していることも起因していると思うが)。
小規模、零細企業において、”品質”に対しては重要視しているものの、”品質管理”となると億劫になり、具体的実施には、まだまだ壁がり、時間を要すると言わざる終えない(そんな時間が多く残されているとは思わないが・・)
少しではあるが、理解、興味を抱いている会社で少しでも前へ進められればと思う。

24th-Jan-2011
有限会社 大新製作所
森田 透

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