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韓国を訪問して

韓国を訪問して2011年1月記

わたしは、アジア、EU圏、オセアニア沢山の国に行きましたが、今回韓国に行ってびっくりしたことは、”日本製品が極端に少ない、いやほとんど無い”という印象を受けました。

”ほとんど無いというのは、自分の仕事の都合上、車、弱電に限ってですが、それは日本が最も得意とし、日本の産業の根幹となっているものであることは周知の事実である。

車に至っては、3日で2台見ただけで、電機屋に連れて行ってもらったが、TV、洗濯機含め、その電機屋(日本ではお菓子メーカーの名前で有名)では、”0”であった。かろうじて、パロマのガス器具があったが、昔からあるようで、韓国の方は韓国メーカーだと思っておられたようだ。

国内産業が日本に近いということも、協力を求める場合は韓国メーカーに決める一つの要因だったが、そこまで韓国国内メーカーで埋まっているとは!というのが実感だった。

実際、ソウルでたまたま出会った日本最大手の電機メーカー方と話をしたのだが、「韓国は市場としては入る余地はほとんど無い」とのことで、ほとんど撤退したというのが実態だそうだ。

今後ますます、グローバル化が進む中、環太平洋地域で関税を外す(韓国では、かなり進んでいる様子)案件も出ている中、近隣諸国との協力関係をうまく築いていくことが、今後、生き残る上で重要であると改めて思った。

世の中の人々が、TVの通販、町の家電屋に行って、「もっと、もっと安いもの」といったものを、無理に求め続ければ、自分たちの首を絞めていっていることを理解している人々は多いと思うが、その先には、かつて日本の製品が世界中に進出しあふれたように、同じことが日本でも起こるかもしれないということは、果たして夢物語であろうか?

私は時間の問題だろうと思っていますが・・・

「自動車、弱電含め、日本には強いメーカーが沢山ある」といった過去の栄光にすがっていては、これから先はだめになるとは容易に予想がつく。
前記の”日本には”の部分には、その昔欧米の方々が”欧米には”と入れていたという事実を忘れてはいけないと思う。

TV通販、家電ショップの過度な価格競争が、デフレを引き起こしているだけでなく、日本産業そのものを衰退させていることに早く気付かなければ(実際はもう遅いのであるが)、さらに悪化してくだろうな。と個人的には強く思っている、今日この頃。

先日、家電ショップに行き、「何だ、このいい加減な価格は」といった日本メーカーの製品がずらりと並んでいたが、
「どれが機能が良くって、”安い”かな?」と思いながら、物色している自分がおり、値札がついているのに「これ何ぼ?」と聞く生粋の大阪人である私も、産業を衰退させている人々の一人とふと気付き、心を入れなおす今日この頃です。

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